ブラッドオレンジの果汁と皮のオードヴィー「BLOOD ORANGE」
目次
BLOOD ORANGEとの出会い
mitosayaさんの代表こと江口宏志さんの書籍にはこうあります。
通常、柑橘の蒸留酒にはピール(皮)の部分のみを使います。
ぼくは蒸留家になることにした 著:江口宏志 発行:世界文化社
確かに柑橘のピールには素晴らしい香りがあります。
でもなぜピールだけを使って実は使わないのだろう?
師匠「ピール使っとけば間違いないから。」
その後こっそり実を蒸留したそうです。
そうして温州みかんの全てを使ったオードヴィー「ALL MIKAN」が完成したとか。
これが入手できないかなーと思っていたのですが、なんとブラッドオレンジの全てを使用したオードヴィー「BLOOD ORANGE」が発売されました。
そして江口さんの修行先であるStählemühle(スティーレミューレ)もシチリア産ブラッドオレンジのオードヴィーを看板商品にしていたそう。(現在は操業停止で購入不可。飲んでみたかった。)
これはきっとすごいものが出てきそう!
BLOOD ORANGE飲んでみた
公式情報
- ブラッドオレンジの赤い果肉には赤ワインの成分でもあるアントシアニンが含まれる。
- 夏の水不足による乾燥と、その後の急激な雨による急成長のために、皮が割れてしまったブラッドオレンジを使用。
- ピールはライススピリッツに浸漬したあとに蒸留。ステンレスタンクで熟成させた後に、フルーツ部分のオー・ド・ヴィーとブレンド。
みずみずしさ全開のオードヴィーと、ピールの豊かな香りとほろ苦さが迫ってくるのはまさに圧巻。
この二段構えはちょっとズルいレベル。
この豊かな香りはピールもそうですが、果肉の濃赤色に含まれるアントシアニンが由来のようです。
というのもブドウにも含まれるアントシアニンは、酵母と反応して香気成分である「ジアセチル」を発生させるそう。
クク
ということはブランデーの香りも含まれているということになるのかな?
うーん、すごい。
名称 | BLOOD ORANGE |
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色 | 無色 |
原材料名 | ブラッドオレンジ(タロッコ種:愛媛県産)、ライススピリッツ |
内容量 | 110ml |
アルコール度数 | 44% |
購入時価格 | 2200円(税込) |
製造者 | mitosaya薬草園蒸留所 |
↑江口さんとStählemühle(スティーレミューレ)との出会いや修業時代、mitosaya薬草園蒸留所立ち上げといった話が綴られています。
ブラッドオレンジって何?
ブラッドオレンジはイタリアやスペインを原産とする、突然変異的なオレンジの一種。
血のような濃赤色はアントシアニンの効果で、柑橘類に含まれるのは珍しいことです。
主にモロ種、タロッコ種の2種類があり、品種によって色合いが異なります。
モロ種 | 果肉の赤色が特に濃く黒味がかっている 皮の色も赤みがかっている |
タロッコ種 | モロ種に比べると色が薄い 果肉の色合いは赤紫色がさす程度 |
食べ物との関わり
- 赤い色合いを生かしてアクセントとして利用したり、ジュースにしたりする。
まとめ
mitosayaさんのブラッドオレンジの果汁と皮のオードヴィー「BLOOD ORANGE」は、ブラッドオレンジのみずみずしさがとにかく良く、ピールも使用した圧倒的に豊かな香りが特徴でした。
私は飲むことが叶わなかったStählemühle(スティーレミューレ)に思いをはせて、色々繋がっていくのってかけがえが無いんだな~なんて思ったり。
mitosayaさんのオレンジピールを使用したオードヴィー。これからも追いかけていきたいと思います。
↑江口さんとStählemühle(スティーレミューレ)との出会いや修業時代、mitosaya薬草園蒸留所立ち上げといった話が綴られています。