トチの花ミードは清廉な味わい「美禄の森(みろくのもり)」
目次
美禄の森との出会い
私はイオンモール与野店が結構好きなのです。
お酒コーナーが大きいのはここに限らず色々あるのですが、ここはとにかくフルーツワインが多い!
そしてミードも結構ラインナップされているんです!
店頭で化粧箱に入っている高そうなお酒を見つけたので見てみると、「トチの花のミード」と記載されています。
クク
これは自称単花蜜ミードハンターとしては見逃せない!
峰の雪酒造 美禄の森について
「日本酒メーカーがミード?」と思いましたが、調べてみると様々なミードのOEM(製造委託)を請け負っているほど有名な酒造メーカーだそうです。
まずは公式情報をまとめましょう。
- 会津の標高600m~800mに自生するトチの花の蜂蜜を使用。
- 飯豊山系の伏流水で希釈している。
- 約1カ月かけ、ゆっくりと発酵させた。
520mlで3300円と高めではありますが、国産ハチミツって実は国内流通量の5%程度と希少だそうで。
そうなってしまうのも納得のお値段です。価格以上の価値があればいいのです。
では飲みましょう!
香りは割と爽やかで、ハチミツの香りをふんわりと感じる印象。
飲んでみると蜂蜜と言うには甘味は少なめで、甘めの日本酒に近いスッキリとした味わいです。
味も良いですが、奥からハチミツの香りが漂ってきて「香りを楽しむ」というのがピッタリ。
1人~少人数で静かに浸っていたい感じ
名称 | 美禄の森(みろくのもり) |
色 | 薄い黄金色 |
内容量 | 520ml |
アルコール度数 | 11% |
価格 | 3300円(税込) |
製造者 | 有限会社 峰の雪酒造場 |
そういえばトチの木だけど栃木県産じゃないんだね。
トチノキについて
街路樹に用いられることが多く、マロニエ通りはフランス語の「マロニエ(marronnier)」から来ています。
英語では「ホースチェスナット(Horse chestnut)」と言うそうです。
街路樹の名前を見ながら歩いていると結構見かけられ、花(5~6月)や黄葉(秋頃)が綺麗なので是非探してみて下さい。
秋は硬い実がコツンと落ちてくるので要注意!
お酒との関わり
- 「トチの実の焼酎漬け(とち水)」は薬効があると言われ、打ち身やねんざ・肩こりの患部に塗るそう。
食べ物との関わり
- トチの実はデンプンが多いが苦くて渋みが多いので、アク抜きして食べる。(縄文時代から食べていたとか)
- 「栃餅」や「栃の実せんべい」が山形、福島、岐阜、鳥取などで売られている。
生活との関わり
- 大きく成長し、葉も大きいので、日陰を作る公園樹や街路樹として植えられている。
- 木材は柱などに使用されるが、美しいさざ波模様が出ることもあり、伝統工芸品や楽器に用いられる。
- トチの実にはサポニンが含まれ、水に漬けた際に出る泡を洗剤代わりに使用できる。
- 絵本「モチモチの木」はトチの木が題材。「ほっぺたが落ちるほどうまい」のは栃餅のこと。
- イギリスやアイルランドでは栃の実はコンカーと呼ばれ、種子に穴を開けてヒモを通し、交代でこれを振り回して相手のコンカーを割るゲームがある。
- 様々な民間信仰があり、「ポケットに入れて持ち歩くと幸運、経済的安定、男性らしさをもたらす」「家の周りに置くとクモを撃退する」と言われている。
終わりに
日本酒の酒蔵が醸したトチの花のミードはスッキリとした甘みの奥にハチミツの良い香りが眠っていました。
「美禄の森」という名は森山に自生しているからだと思っていましたが、それを香りと味わいで表現している素晴らしい逸品でしたよ!
こんなのもおすすめ!
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イスラエル産ガラリアアザミの蜂蜜酒「La-Vish」
はちみつフェスタ2023で買ったミードの1本がガラリアアザミ蜂蜜を使ったミード。軽やかな甘口&繊細で華やかなアロマが上質な時間を演出してくれます。 -
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新年の幕開けは神事に用いられる冬青を「MEAD そよご」
「お正月にミード?」と思われるかもしれませんが、そよごは神事に使われたり、門松に飾られたりと密接な関係を持つ植物なので、意外とピッタリなのです。 -
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カラスザンショウハチミツのミード「ミサキミード」
愛媛県のハチミツ専門店、完熟屋さんがカラスザンショウのミードを作ったので飲んでみました。とっても甘くて濃厚ですよ~!