フルーツの蒸留酒 パーリンカ専門BAR「Bar Pálinka」
目次
始めに
フルーツブランデーやオードヴィと呼ばれる果実の蒸留酒を調べていると、ハンガリーでは「パーリンカ」という名称で親しまれているそうです。
で、買いたいなぁと考えていましたが、果実の蒸留酒ってメチルアルコール含有量の関係で輸入が非常に厳しい。
(日本では0.1%以下、EUでは1%以下と差が大きく、通常輸入されているのは「製菓用」で飲用目的ではないとされている。要は大人の都合)
ですが、飲めるBARがある!
それが「Bar Pálinka(バー パーリンカ)」さんです!
神楽坂が遠くてなかなか行けなかったんですが、都合が付いたので予約してGO!
基本情報
営業日等
2022.11現在
- 営業時間
16:00~24:00 - 定休日
毎週火曜日、第3月曜日
祝日不定休(Twitterの固定ツイートが確認しやすいです) - 住所
東京都新宿区神楽坂3-6-63佐藤ビル2F - 最寄り駅
飯田橋駅
JR:中央・総武線、中央線快速
東京メトロ:有楽町線、東西線、南北線
都営地下鉄:大江戸線 - TEL
03-6265-0544 - 公式ホームページ等
公式ホームページ
Twitter
Instagram
Facebook - 支払方法
現金、各種カード、各種キャッシュレス可
予約
予約はTwitterのダイレクトメール(DM)で可能ということで割と気軽にできました。
16時以降は電話予約となっています。(営業中はDMの確認が難しいそうです)
金曜の19:30の予約でしたが、常時満席でお断りも多かったので予約必須。
カクテル作りや会話等で大忙しだったので電話はすごく大変そう。
日中にDM予約が推奨です。
クク
前日の昼間に思い出して予約したけど、それでもキャンセルの隙間にねじ込んでくれたそう。
行き方
JR飯田橋駅西口を出て橋を渡ると神楽坂下の交差点。
東京メトロの出入り口もこの近くです。
ここから神楽坂を登っていきます。
右手に最寄りの東京メトロの出入り口があります。
ここは階段のみでエレベーターはありません。
左手にオシャレな靴屋さんがあるので曲がります。
ここは「見番横丁」と呼ばれ、芸者衆の手配や稽古を行う「見番」が沿道にあることから名付けられ、神楽坂花柳会にとって大切な場所のようです。
昼間は三味線の音が聞こえてくるとか。
2Fにあり、大きな看板があるわけではないので見落としそうですが、曲がってすぐに見つかりました!
入口のらせん階段がオシャレだけど、黒くて急なので酔った帰りは落ちそう~。
予算
相変わらずビビッて10000円。
結果的にチャージ料+5杯+お通し+消費税で8400円。
1杯1200~2000円程度の計算ですね。
お店の様子
入ってすぐにカウンター席があり、奥にはテーブル席があるそうです。
金曜の夜だったので常時満席で、ふらりと訪れたお客さんをお断りする場面も多かったです。
棚にはランダムに埋められたタイルやパーリンカのビンがワクワクさせてくれます。
(mm単位で設計されているそうです。)
他のお客さんはレベルが高く、ちょっと萎縮しちゃいます。
しかし、初心者の私にもパーリンカについて優しく教えてくださいました。
飲んだもの
- 1杯目:JONATHAN
-
日本では紅玉という品種に当たるそうです。
酸味が強く、アップルパイ等に使われるやつですね。
酸味のある品種の方が蒸留酒に向いているそうで、最初の一杯にと出してくれました。
最初はスッキリとした香りがありましたが、飲んでみると濃厚なリンゴ。
- 2杯目:IRSAI OLIVER
-
ハンガリー固有品種の白ブドウ。
色気があるということでなんじゃそりゃと思って飲んだら香りが脳髄をかけ登りました。なんじゃそりゃ。
うっとりするような色気とはまさにこの事。
余韻がいつまでも続いてくれます。
- 3杯目:サクランボ
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サワーチェリーの蒸留酒にドライフルーツにしたサワーチェリーを漬け込んだ、いわゆるリキュール。
日本ではリキュールに分類されますが、ハンガリーではパーリンカの一部に分類されるそうです。
ドライフルーツのねっとりした甘さと酸味があり、若干苦いような…?
- (3.5杯目:ボロビチカ)
-
チェコのジュニパーベリーのみを使用した蒸留酒。
SANSHAとこれで悩んでいるのを話すと味見で提供して下さいました。なんてサービス精神。
スッキリとしたジュニパーベリーが爽やかに感じられ、木のようなテイストまで感じられました。 チェコの蒸留酒は昨日輸入しまし
た。
歴史的にすごいことなんですよ!
- 4杯目:SANSHA
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Twitterで公開されてたmitosayaさんコレクションより、桑の実ブランデーと桑の葉を食べる蚕のフン(蚕沙)を使用したものがSANSHA。
私がmitosayaさんを知る前にリリースされたものなので入手できず、ずっと飲みたかったもの。
干し草や枯草のような乾いた草の香り…。
畳や刈取り終わった田んぼのあぜ道と表現された方がいたそうで語彙力の高さに驚きました。 常連さんからは「あるなら早く言え」と怒られました(笑)
すごいのは、ただ作るのではなく、作り込まれていて完成度が高いことなんですよ。
- 5杯目:シュナップス ローワンベリー
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パーリンカの本を見させていただいて、何なのか分からなかったので質問したらナナカマドの実ということが判明。
種に毒性があり、食用ではないと思われがちだけどこうして飲めています。
香りはボロビチカに似ている気もしましたが、飲んでみると…?
ベリーのような瑞々しさや透明感は弱いかな?
- チェイサー&お通し
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チェイサーはなんと土器仕様のアールグレイ!
手に吸い付くデザインと肌触りが心地良い…。 水だと香りが落ち過ぎるので持続させる為に紅茶なんです。
素焼の土器なのは苦味やえぐ味を吸着してくれるからなんですよ。お通しは神楽坂の芋ようかん
めっちゃ芋。もはや裏ごしした芋(誉め言葉)
飲んでないけど、その日ホットだったもの
- 1日前に輸入完了したチェコのプラムブランデー「スリヴォヴィッツ」の3種飲み比べ
- 酒々井のしぼりたて日本酒
パーリンカの販売
公式ホームページではパーリンカの販売も行っています。VIP優先販売が多いみたいですね。
シュナップス等も含めて販売するため、別会社にする予定だとか。
最後に
神楽坂にあるハンガリーのパーリンカ専門BAR「Bar Pálinka(バー パーリンカ)」さんは多種多様なフルーツの蒸留酒を楽しめる驚きのBarでした!
他にもビールの蒸留酒やみりん等、驚きのラインナップでお客さんを楽しませていたので珍しいお酒をお探しの方はぜひ予約して行ってみて下さい!
気になるものが多すぎてカクテル飲めなかったから、次回は飲みたいなぁ。