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古代アステカ文明の神々に捧げる供物「プルケ」

目次

プルケとの出会い

メキシコにはアガベという竜舌蘭(リュウゼツラン)の樹液を使ったお酒がある。
そう、テキーラとかメスカルとか。
最近ではそのアガベを使ったアガベシロップが健康食品として人気で、日本でも気軽に買えるようになった。

ところでそのアガベ、ザックリいうと
「アガベシロップ(原料)➡???(醸造酒)➡テキーラやメスカル(蒸留酒)」
となっているんだけどどうなってんだ?と調べたところ、メキシコでは「プルケ」という名で親しまれているらしい。
テキーラは根強いファンがいてたくさん輸入されてるけど、プルケも飲めないかなぁ…。


探しました。通販では見つかるけど売り切れでした。

別の用事で行った五反田の「南米市場キョウダイマーケット」というお店で偶然発見!ラッキー!

プルケ飲んでみた

ザックリ情報
  • アガベの樹液を発酵させてつくる醸造酒
  • 牛乳を薄めた様な乳白色で、淡い酸味とほのかな甘味がある
  • メキシコでは1000年以上前からの歴史がある

缶なので中身は注ぐまでシュレディンガー。
注いでみると薄く黄色がかった乳白色。
黄金色のアガベシロップが乳白色になるなんてちょっと不思議。

どんな味なんだろうと恐る恐る飲んでみると

クク

…〇ルピス。

色のせいかな? もう一口。

クク

……カ〇ピス。

淡い酸味とほのかな甘みが完全に薄めのカル〇ス。色もカルピ〇。
微炭酸が合いそうだけど、これ以上薄めたら悲しくなりそう。

直接炭酸ガス突っ込むしか!

メキシコ名物タコスと合わせて。
名称プルケ
薄く黄色がかった乳白色
原材料名アガベ(竜舌蘭)
内容量334ml
アルコール度数5%
購入時価格704円(税込)
原産国メキシコ
輸入者えぞ麦酒㈱

調べてみて分かったのですが、プルケは普通の醸造酒とは違い、酵母ではなく葉の表面にいる細菌で発酵させているそう。
だからこんなに違うのか!

アガベって何?

アガベ(竜舌蘭・マゲイ・センチュリープランツとも呼ばれる)は見た目は巨大なサボテンに似ていますが、ヒヤシンスやアスパラガスの仲間です。

生育期間が6~12年程度と長く、花は60~100年に一度しか咲きません。
一度開花すると枯れてしまうので、横から伸びたイフエロス(子株)を分けます。

ピニャと呼ばれる茎部分は若い株で約30kg、熟した株では約100kgにもなります。
甘味や皮の剥き具合、コゴージョ(芯)の使用の有無等で味わいが変わってきます。

お酒との関わり
  • テキーラやメスカル、バカノラ、ライシージャといった蒸留酒の原料となる。
食べ物との関わり
  • 樹液は低GIの甘味料として近年人気が出ている。
  • キオーテと呼ばれる花茎は直火で焼いて食べられるほど甘いが、蜜を多く蓄えてしまうので生長前に剪定されてしまう。
生活との関わり
  • 葉は屋根に、棘は針や釘として、繊維は生地の原料として捨てるところなく使われている。
  • 繊維は「サイザル麻」と呼ばれ、繊維が長くて伸縮しにくく、熱や日光にも耐える耐久性と強靭さから特にロープとして用いられる。
    また、摩擦低減用の油を浸み込ませ、エレベーター用の鋼鉄ワイヤーの芯材としても用いられる。

まとめ

アガベの樹液から作られた醸造酒プルケは乳白色が特徴的な、乳酸菌飲料を彷彿とさせるお酒でした。

日本にはあまり輸入されていませんが、メキシコに行くとプルケリアと呼ばれるプルケ専門バーで飲めるもののようなので、旅行に行った際は挑戦してみてください!

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